風の強い日になった今日午前。日曜版配達、高齢者の会の陳情相談の後、目的の「廃屋」に到着。少し変わった引っ越しの手伝いに来たのだ。
和歌山・紀ノ川で、「田舎ぐらしの夢が共通」と意気投合し結婚。その希望実現を吉備中央町でとやって来た新婦のお母さん実家(祖父母)、廃屋となっている農家が2人のこれからの「田舎暮らし」の基地に。私は兼ねて知っていた廃屋の一つだったので、はじめて会ったときの話から聞くまでもなく、どのお家かすぐ解った。
手伝いは長屋の2階の形付けが男性応援者の分担。私より先に到着の若者が既に仕事をはじめていた。かって使った農業用のあれこれが所狭しと積んである。かって私の家の長屋もそうだったが・・・。
まず目に付いたのが「たばこの定植」時に使った大量な「霜よけの三角キャップ」、大きな段ボールに10杯もある。なるほどこの地域はかって葉たばこ栽培が盛んな所だった。早春には「白い三角キャップ」の段々畑が見事で、写真マニアがやって来ていたのを思い出す。収穫したたばこの包装時の機械、コモを編んだ道具とコモ、むしろ、さおばかり、赤飯・餅つき・麹つくりなどに使った蒸し器、・・・・、かってのきつい農薬の包みもある。板、垂木、更には苗床を覆った障子戸も。70才の私にはなつかしいが、2人の若者には不思議なもの?が次々と出てくる。
「これ、大事に取っておけば、これからの農作業に利用できるかも!」と残しておくもの、捨てざるを得ないもの、より分けながら作業が進む。機械化前の農村を少し見ている私の判断の比重が高くなるのは当然かと知ったカブリで出しゃばる。
町の水道無し、井戸の水を電気でくみ上げる当時のものが未だ使える。はがま、臼、気の桶、五右衛門風呂、・・・。裏の畳の間は座板が朽ちている。が、見事な大黒柱、赤松板の台所の板間、たたきの土間、・・・懐かしい農家の佇まいがそのままだ。
岡大院生の黒田さんが接着剤役で20代の若者支援男性2名、女性2名、中高年齢は私とで2人が助っ人だが、私は今日午後は、村の春の祭り。
昼食も早々に、強い風の中を引き上げる途中、「これは、この5月末の初の誕生予定の若者夫妻だけで、整理整頓、何より炊事、風呂などの水回り、赤ちゃん用の暖かい部屋の準備、間に合うかな?」とちょっと心配になる。
に永年使っていないのだから、埃は当然